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ピイプル01 波をみる


伊澤真利奈、泉里歩、大﨑土夢、島田明洋、田中良太、真部知胤 
キュレーション:田中良太・原島春七 


会期:2024年8月17日(土)~9月1日(日) 13:00 - 19:00 定休:月火 
レセプション:2024年8月17日(土) 17:00 - 19:00 
トーク:2024年8月24日(土) 16:00 - 17:30(田中・原島 × 伊澤、泉) 
    2024年8月31日(土) 16:00 - 17:30(田中・原島 × 大﨑、島田、真部)
会場:CHANGTING GALLERY| 長亭GALLERY 
住所:〒103-0005 東京都中央区日本橋久松町4-12 コスギビル4F 

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⚫︎Statement 
 ある人はアトリエで夜な夜なキャンバスに向き合い、ある人は仕事が片付いて家路についてから食事を取らずに筆を握る。これらは想像でしかないが、特別なことではないだろう。波のような複雑さを持って繰り返される日常の中、腹も減り、ストレスも抱える、身体も壊す。それでも尚、アトリエや作業部屋に篭るその姿にはある種の敬虔さを感じざるを得ない。 
 人々は、生活のあらゆる場面で集団として配慮を持った立ち振る舞いを見せる。それはこのような作品展でも同じように起こることだ。個という断片を保ちながら、集団という不確かな輪郭の周辺で絶えず出入りを繰り返す。それによって都度生じていく変化を捉えらえる暇もなく、ひとりひとりの持つ敬虔さはその輪郭の内側で溺れはじめる。 

 ピイプルたちは、信頼のもとに集まった。互いが干渉し合うことを了承し、作家は作品をキュレーターに委ね、キュレーターは責任を負う。それは必ずしも善意のみによるものでなく、個々人が波のかたちを保つための手段として成り立った関係である。私たちは「ピイプル」という輪郭の周辺であらゆる変質を捉えることを試み、ときに配慮を劣後しながら和やかに作品を並べる。  


⚫︎ピイプルについて 
 田中良太が制作と人格に信頼を寄せる作家を招聘し活動を開始。対田中との関係のみを出発とし、作品や人間同士の相性は考慮せずに集まった「人びと」=「people(ピープル)」である。この意味の認識に控えめな遅延を与える「ピイプル」という表記は、〈単純な意味化〉を拒みつつ、共通項のなかった個々人という〈単純な状態〉を間違いようもなく示している。集められた人びとは至って温厚で周囲への配慮を怠らないが、作品という個が生成したものの介入によって、ときにー切の利他を生じさせない振る舞いを見せる。「ピイプル」は、そのような「和やかさと殺伐さが常に重なっている状態」を引き起こすことを試みるプロジェクトである。 


アーティスト:伊澤真利奈、泉里歩、大﨑土夢、島田明洋、田中良太、真部知胤 
キュレーター:原島春七

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田中 良太 Ryota Tanaka


1983 年埼玉県生まれ

2008 年多摩美術大学 美術学部絵画学科油画専攻卒業


〈主な展覧会〉
2023 年

「CHANGTING GALLERY 3RD EXHIBITION」長亭 GALLERY(東京)

2022 年
「PALALLEL e.g.2」HANSOTO(静岡)

2021 年

「素 粒子」長亭 GALLERY(東京)など。

 

他、アートコレ クティブ・オルタナティヴスペース「ゲルオルタナ」 の運営者。


大﨑 土夢 Tomu Osaki


1984 年福岡県生まれ


〈主な展覧会〉
2024 年

「8 の儀式と 8 人の王子」Marugo deli Ojigadake(岡山)、

「Colorless green ideas sleep furiously」AIR motomoto(熊本)

2022 年

「ANB Open Studio vol.7『プ(ブ)ラ(ネ) ズ(グ,フ,ウ)マ(ー)』」ANB Tokyo(東京)
「サテライト ^ サテライト」HOTEL ANTEROOM KYOTO(京都)など。


泉 里歩  Riho Izumi

1995 年千葉県生まれ

2020 年武蔵野美術大学大学 院造形研究科美術専攻油絵コース修了
 
〈主な展覧会〉
2022 年

「いとまの方法」杉並学園アートプロジェク ト(東京)

2021 年 -2022 年

「眺める色彩のダンス」 一般財団法人カルチュラルライツ主催 移動美術館 アート・トラック(東京・神奈川)

2021 年

「第 3 回公募アートハウスおやべ現代造形展」アートハウス おやべ(富山)など。


島田 明洋 Akihiro Shimada


1999 年東京都生まれ

2023 年武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻 卒業


〈主な展覧会〉
2023 年「風が透る」YOD gallery(東京)

「2022 年度 武蔵野美術大学卒業・修了制 作 優秀作品展」武蔵野美術 大学美術館(東京)

2021 年

「オアシスの予感」gFAL(東 京)。

2024 年

STUDIO BACKPACK(埼玉)を設立。

 


伊澤 真利奈 Marina Isawa


1988 年東京都生まれ

2012 年多摩美術大学 絵画学科版画専攻卒業


〈主な展覧会〉
2023 年

「Bar Magpie Meet The Artists Vol.3」 Bar Magpie(東京)、
「PALALLEL e.g.3」 HANSOTO(静岡)

2022 年

「FOLLOW THE LINES」 WHAT CAFE(東京)

2019 年

「愛の燃え殻」 ターナーギャラリー(東京) など。

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真部 知胤 Tomotsugu Manabe


1981 年香川県生まれ

2009 年多摩美術大学大学院 美術研究科彫刻専攻修了


〈主な展覧会〉
2016 年

「12016 年」 KAYOKOYUKI(東京)

2015 年

「多摩美術大学 80 周年記念展 彫刻の超克 ー解 体と習合」多摩美術大学八 王子キャンパス(東京)

2014 年

「12014 年」ゲル オルタナ(東京)

2013 年
「わたしたちのそういう時 間」実家 JIKKA(東京)など。

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