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「Une妙」

松浦美桜香

 

2023.7.1(Sat)-7.16(Sun) 

13:00-19:00

月、火休み

会場:東京都中央区日本橋久松町4-12コスギビル4F 長亭GALLERY

入場無料

info@changting-gallery.com

作品設置監修 : Munehiro OHTA (@insta_ohta_mny)
文章 : 戒田有生 (@dragontigeraoi)

Pricelist

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ステートメント

 松浦美桜香が描く、聖骸布や朦朧体、あるいは予期せぬものが写り込んだ曰くつきの写真のような作品群に描かれる人体は、時代や肌の色に関係のない、その皮膚の裏側が暴かれたような質感を持った体験を及ぼす。展示タイトルにもある「妙」とは仏教用語で「奥深くて人間には計り知れないもの」と言う意味を持つ。描かれ、重ね合わされる表面に満ち溢れる妙な感触を持つものたちは、現在の私たちには感知してもし尽くせない認識の奥から燐光を放つ。

「繰り返し行われる絵との対話は、記憶の中の風景や形や声などを代弁し、自己を投影すると同時に潜在的な他者性を求める行為に重なりあう。その繰り返される鏡写しを通して、この展示も他者にとっての鏡になって欲しい。」と彼女は話す。

彼女の作品について文章を書くのは3度目だ。過去の2度の文章を書いた展示は私自らがキュレーションを担当した2020年『Genelic Angels』と2022年『デッカいダンス』である。どちらも「現代において未だ名付けえぬ個人的な感覚」について考察した展示だが、前者はその源泉を幼少期の記憶とするのに対して、後者は身体の末端の感覚に求めた。正反対の要素から考察を進めるように見えて一周して同じところに戻ってきてしまったような奇妙な符合があった。まさに身体において内側と外側を隔てる部分としての皮膚に辿り着いた。

今までの制作の一区切りとなる今回は、今まで試してきた様々な肌理が交錯する。その描かれた鏡に理想的な自分が写り込むことを期待するのはおすすめしない。直視したくない自分の剥き出しの肉体、自己と他者が混ざり合うキメラ、異界から悪魔が現れるかもしれない。それでも私たちは表面に魅了される。その膜に目を滑らせ、朧げでありながらも強かに見つめてくる瞳が誰のものであれ、もう対話は始まっている。

戒田有生

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松浦美桜香/Mioka Matsuura
2001年生まれ 東京都出身

平面や立体など多様なメディアを扱いながら、独自の造形表現をしている。

学歴
2020 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻入学

受賞歴
2020 FACE2021  入選
2021 シェル美術賞2021 ユアサエボシ審査員賞
2022 出光アートアワード2022 学生特別賞
2022 changting gallery exhibition 2022 グランプリ
2023上野の森美術館大賞展入選(一次賞候補)
2023 GEISAI#22&classic タカノ綾賞

主な展覧会
2021 公募展 / FACE2021 / SOMPOジャパン美術館
2021 二人展 / ニュー・タイプ / space33
2021 グループ展 / generic angels / プライベイト
2021 グループ展 / nature X unnatural / Room_412
2021 グループ展 / ブルーピリオド×Artsticker 第3期 / hotel koe Tokyo
2021 公募展/シェル美術賞展2022/国立新美術館
2022 グループ展 / grid / biscuit gallery
          アートフェア/MEET YOUR ART FEATIVAL 2022/恵比寿ガーデンプレイス
    グループ展/影に水を射す/DOMICILE TOKYO
2022 グループ展/familiar faces/Rotterdam
2022 公募展/Idemitsu art award2022/国立新美術館
2022グループ展/デッカいダンス/R for D,matter
2022 公募展/Changting gallery exhibition2022/長亭ギャラリー
2023 グループ展/6drawings/biscuit gallery
2023 アートフェア/アートフェア東京2023/東京国際フォーラム
2023 公募展/上野の森美術館大賞展2023/上野の森美術館
2023 公募展/GEISAI#22&classic/東京ビックサイト

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